野沢菜

日本語環境

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UNIXの日本語環境設定は面倒です. Emacsなどのようにある程度, インストールした際に設定をしてくれるものはあまり無いです. 多くのアプリケーションはやっぱり自分で設定する必要があります. ここでは, kinput2を利用して, Webブラウザなどのアプリケーションで日本語環境の構築方法を紹介します.

最低限インストールするもの

  • OSとXFree86
  • 日本語サーバ (Canna, Wnnなど)
  • kinput2
  • 利用したいアプリケーション

日本語サーバ, kinput2ともにFreeBSDならports, Redhat等のLinuxならrpmのパッケージで十分でしょう.

基本の設定

kinput2を利用するためには環境変数に次の設定をする必要があります.

.xinitrcに上記の項目を設定することで日本語を入力することができるようになります. 下に.xinitrcの例を挙げます.

setenv XMODIFIERS "@im=kinpu2" # XMODIFIRESを設定
setenv LANG ja_JP.eucJP        # LANGを設定
kinput2 -canna &               # kinput2を起動
fvwm2 &                        # window maneger(fvwm2)を起動
kterm                          # ktermを起動

kinput2は標準では+で日本語入力と英語入力を切り替えることができます. 日本語入力モードの時はカーソルの下に「[ あ ]」と表示されます.

特定のプログラムだけkinput2を使いたい場合

基本的な設定でとりあえず日本語を入力することができたと思います. ただし, 標準の設定のままだと, Emacs等のkinput2を使いたくないものでも動作してしまいます. また, いくつかのアプリケーションがうまく動作しなくなることもあります. kinput2を利用したいアプリケーションにのみ設定を適用することで, このような煩わしさから免れることができます.

.xinitrcでは, XMODIFIERSやLANGは設計しません. .xinitrcの設定はこんな感じです.

kinput2 -canna &               # kinput2を起動
fvwm2 &                        # window maneger(fvwm2)を起動
kterm                          # ktermを起動

続いて, アプリケーションごとの設定を行います. 例えば, Mozilla, Tgifでのみkinput2を利用したい場合は, .cshrcに

alias mozilla env LANG="ja_JP.EUC" XMODIFIERS="@im=kinput2" mozilla
alias tgif env LANG="ja_JP.EUC" XMODIFIERS="@im=kinput2" tgif

とでも記述しておけばよいでしょう.